2020年初頭から広がった新型コロナウイルス感染症は、社会の様相を一変させ、私たちの運動にも大きな影響を及ぼした。
経済・雇用情勢に大きな影響を及ぼし、パート・有期、派遣や曖昧な雇用などで働く仲間、さらに女性、学生、外国人など、より弱い立場の人々が深刻な困難に直面した。 また、社会生活の維持に最前線で力を尽くすエッセンシャルワーカーとその家族が、理不尽な偏見・差別にさらされた。
働き方をめぐっては、テレワークを導入する企業・団体が急速に拡大したが、労務・業務管理や設備面での環境整備、労使間の適正なルールの構築などさまざまな課題が顕在化した。
また、働く者、生活者の代表として、「with/afterコロナ」の社会像を示し、民主主義を正しく機能させることで緊張感のある政治を取り戻さなければならない。
大阪では、「大阪市廃止・分割構想」をめぐる住民投票が再び実施される。分断を許さず、連帯・団結することで、「with/afterコロナ」の大阪を創り上げていかなければならない。
「働くことを軸とする安心社会」の実現にむけて、社会の状況を的確に捉え、活動を新たな視点で見つめなおすことが欠かせない。弱い立場にある労働者が連帯するという労働組合の原点をしっかりと守り、変えなければならないもの・変えるべきものを着実に実践し、次世代につないでいく。
運動方針の補強について
※新たな補強の視点(コロナ禍がもたらす今後の様々な課題に対して)
Ⅳ.運動の視点と具体的な取り組み(各論・項目のみ)
<第19回定期大会 確認事項への補強>
(1)組織拡大
(1)すべての労働者の立場にたった働き方の見直し
(2)春季生活闘争
(3)最低賃金
(4)各種法規対策
(5)非正規労働センター
(6)中小運動の強化
(7)安全衛生活動
(1)良質な雇用への転換
(2)大阪労働モデル(仮称)
(3)公契約条例
(1)次世代育成労働教育
(1)地域活動の強化
(2)組織強化
(3)対象者に合わせた広報活動の展開
(4)大阪地方メーデー
(1)男女平等参画社会
(1)子ども・子育て・介護などへの支援施策
(2)ホームレス就業支援、生活困窮者自立支援
(1)社会連帯を通じた平和、人権、社会貢献への取り組み
(2)関係団体との連携
(3)大阪の文化の継承
(1)国際活動
(1)子ども・子育て・介護などへの支援施策
(2)ホームレス就業支援、生活困窮者自立支援
(1)自治体への政策制度要請と重点政策の取り組み
(2)大阪固有の課題への対応
(3)SDGsの推進
(1)政治活動の強化
(2)各級選挙への対応強化と法令遵守の徹底
(3)大阪市廃止・分割構想(いわゆる大阪都構想)の住民投票対策
(4)主権者教育のサポート・投票率向上にむけた取り組み
(1)財政効率化と組織運営
(2)30周年事業