2018年度 大阪市立大学・連合大阪寄付講座
「働くこととは」、「労働組合、労働運動とは」、「労働者の権利とは」、「働くことをめぐる諸課題」等などについて考え、理解するとともに、そうした上で働き、社会活動を行っていく人材を育成することを目的とする。
日時 | 2018年11月5日(月)13:00〜14:30 |
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場所 | 大阪市立大学 |
講師 | 井尻 雅之(連合大阪副事務局長) |
趣旨 | 未組織労働者や低所得者層の下支え機能として最低賃金の果たす役割は大きい。最低賃金の基本的な仕組みと決定までのプロセスを学ぶ。加えて、労働者の賃金をはじめ労働条件について、労使で交渉し決定する「春闘」方式の実像を伝える。 |
テーマ | 最低賃金・賃上げが決まる仕組み 1.2019春闘に向けて 2.最低賃金制度について |
内容 | 1.経済・労働市場の現状
2.2019春季生活闘争に向けて
3.最低賃金制度について
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質問 | (1)「賃金改善」という言葉を使っているのか。(ウェザーズ講師より) (2)日本の最賃は先進国と比べて低い。最賃が上がっていっているにもかかわらず、他国と比べて、未だに低い。10年、20年前は、もっと低かったと思う。なぜ、このように日本は低いのか? その要因を教えてほしい。(学生より) |
回答 | (1)それぞれの労使間の要求が異なっているため。 (2)考えられるのが、1つには、ヨーロッパのように「同一労働同一賃金」になっていないこと。2つ目は、10年・20年前は、固定的性別役割分担意識が強かったため、女性が働くとしても、「家計の補助労働」としての最賃という位置づけであったと思う。しかし、現在、世帯主が非正規といった問題もあることから、最賃の引き上げが強く求められている。 |