2018年度 大阪市立大学・連合大阪寄付講座
「働くこととは」、「労働組合、労働運動とは」、「労働者の権利とは」、「働くことをめぐる諸課題」等などについて考え、理解するとともに、そうした上で働き、社会活動を行っていく人材を育成することを目的とする。
日時 | 2018年10月29日(月)13:00〜14:30 |
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場所 | 大阪市立大学 |
講師 | 田中 宏和(連合大阪事務局長) |
趣旨 | 「大阪で働くこと、生活すること」を取り巻く環境やその特徴を学ぶとともに、それらに対して連合大阪はどのように認識し、対応しようとしているのか。連合大阪の目指す「働くことを軸とする安心社会」を紹介し、ともに考える。 |
テーマ | 近年の労働・社会課題に対する連合大阪運動の取組 |
内容 | 1.はじめに 「労働組合の目的と役割」について、目的は「経済的な豊かさや精神的な豊かさを実現する」「家族を含めて生涯にわたる福祉を実現する」「万が一の時に困らない生活を実現する」、役割は「働く条件をより良くするために経営者と交渉する」「経営者と協議し、労働協約を締結する」「会社の経営が健全であるよう、経営者に組合の意見を反映する」「目的達成のために、労働や暮らしに関わる法律を提唱する」「社会や世界全体を視野に入れて、公益のための行動を展開する」ことである。 2.連合の組織運動についての紹介 連合が目指す社会像「働くことを軸とする安心社会」は、「働くことにもっとも重要な価値を置き、誰もが公正な労働条件のもとに多様な働き方を通じて社会に参加でき、社会的・経済的に自立することを軸とし、それを相互に支え合い、自己実現に挑戦できるセーフティネットが組み込まれている活力あふれる参加型社会」と規定される概念であり、5つの「安心の橋」を架ける総合的な政策・制度体系(政策パッケージ)である。 3.日本が抱える大きな問題 人口減少に伴う、高齢化社会や労働人口の減少や国の借金、また、正規労働者と非正規労働者をはじめとするあらゆる格差の問題、AI・IoTの技術による産業構造の変化等、避けては通れない課題が多くある。一方で、目指すべき社会像は「持続可能な開発目標(SDGs)」である。 4.大阪が抱える社会課題 「子どもの貧困」「大阪の人口減少」「高い生活保護率」、さらに働くことを取り巻く問題として「非正規労働者率の高さ」「低水準な女性の就業率」がある。 5.労働組合の果たすべき役割と連合大阪の運動について 「連合大阪の運動方針(補強方針)」
に軸足を置き、運動を強化することとしている。 |