2018年 新年あいさつ
日本労働組合総連合会大阪府連合会
会長 山﨑 弦一
新年、明けましておめでとうございます。連合大阪に集う40万組合員とご家族の皆様には、お健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
さて、昨年10月に実施された総選挙は、選挙直前に野党再編が起こるなど、これまで経験したことがない状況の中での選挙となりました。そして安倍一強政治を打破するために全力を傾注してきた私たちにとっては、安倍政権が信任されるという極めて残念な結果となりました。
しかし、大阪では、私たちが推薦した候補者8名のうち2名が小選挙区で、3名が比例で当選され、私たちと志を同じくする衆議院議員が2名から5名に増えることになりました。組合員の皆さんのご支援に心から感謝を申し上げます。
2018年秋には、すでに否決された大阪市を廃止、解体するための住民投票が再び強行されようとしています。また、2019年の春には統一地方選挙、夏には参議院選挙、年末には大阪府知事、市長を選ぶW選挙が予定されています。
大阪、そして日本における「まっとうな政治」、「働くことを軸とする安心社会」を実現するために、私たちは、これらの闘いに勝利するための運動を強化していかなければなりません。
また、安倍政権は総選挙に勝利したことにより、長時間労働を助長しかねない「高度プロフェッショナル制度」や「裁量労働対象者の拡大」などの法制化について、これまで以上に強力に進めてくることが想定されます。
こうした動きに対して、私たちは、組織内での議論を深めるとともに、「クラシノソコアゲ応援団RENGOキャンペーン」とも連動させながら、街宣活動などを通して反対の声をあげ、こうした制度の危うさを社会に訴え続けていかなければなりません。
一方では、私たち働く者自身も、これまでの働き方を主体的に見直し、「ディーセント・ワークの実現」にむけた意識改革と行動改革が求められていることに変わりはありません。
「働き方改革」は与えられるものではありません。現場労使の主体的な取り組みが必要不可欠です。2018年春闘の取り組みともあわせて、そうした機運の醸成や、好事例の共有などに、連合大阪としても積極的に取り組んでまいります。
2019年には連合大阪結成30年の節目を迎えます。連合大阪に集う多くの仲間とそのご家族の幸せのために、皆さんとともに、これまで以上に力強く運動を進めていくことをお誓いし、新年のあいさつといたします。ともに頑張りましょう。