2015年3月1日更新
連合大阪は2月26日、関西経済連合会との大阪労使会議で2015春季生活闘争方針の要請を行った。山﨑連合大阪会長は冒頭のあいさつで、「今年は春闘がスタートして60回目の節目の年。労使が果たすべき社会的責任・役割を認識する社会的対話の場であり、どんな社会をめざすのか、共通認識を深めることは極めて大きな意味を持っている」と述べたうえで、「今年の課題はデフレ脱却と経済の新たな循環づくり。そのためにも月例賃金の安定的・継続的な引き上げが必要であり、社会全体の『底上げ・底支え』『格差是正』が欠かせない」と訴えた。
森関西経済連合会会長は、「今年は日本経済を再生できるかどうかの、まさに正念場となる年。政労使をあげて、経済の好循環確立に向けた取り組みを進めなければならない。企業収益が拡大したところは、それを設備投資や賃上げなどに回すことが経済の好循環を確立するために必要なことと認識している」と述べた。両代表あいさつの後、「2015春季生活闘争に関する要請書」に加え、今年は非正規労働者への一時金の支給や、年次有給休暇の取得促進などを盛り込んだ「非正規労働者の処遇改善に向けた特別要請書」も併せて手交した。
その後の意見交換では、「女性の活躍推進」のためにも重要なテーマである「働き方改革」について、関西経済連合会の取り組み報告や事例をあげて議論を行うとともに、秋には労使共同で「女性の活躍推進」をテーマとしたセミナーを開催することを確認した。