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2015年1月1日更新

2015年 新年のごあいさつ
「群羊を駆りて猛虎を攻む」

日本労働組合総連合会大阪府連合会
会長 山﨑 弦一

 新年、明けましておめでとうございます。連合大阪に集う40万組合員とご家族の皆様には、お健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 さて昨年12月の衆議院選挙では、大阪10区で小選挙区の議席を奪還、11区で比例復活を果たし、大阪での民主党衆議院議員を、これまでの1名から2名に増やすことができました。これも組合員の皆さんのご支援のおかげと心から感謝申し上げますとともに、共に喜びあいたいと思います。

 しかし、私たちが推薦する他の4名の候補は惜敗となり、また、民主党の比例区における得票数は小選挙区の候補者が減少したこともあり、2年前の選挙からも大幅に減少し、民主党に対する府民の皆さんからの信頼が、まだまだ回復していないことが明らかとなりました。

 このような中、4月には統一地方選挙が予定されています。また、大阪都構想をめぐり、その是非を住民投票で決めるべきかどうかを問う「プレ住民投票」を実施する条例制定の動きもあります。連合大阪としては、昨年の衆議院選挙の総括、さらには「大都市制度等に関する研究会」からの答申も踏まえ、大阪の地で、扇動型政治に終止符を打ち、排除から共生、対立から対話を重視した真の民主主義を取り戻すために、推薦候補全員の当選に向けた取り組みを、構成組織、地域・地区協議会とともに組織一丸となってすすめます。選挙が続きますが、組合員の皆さんのご理解、ご支援をよろしくお願いいたします。

 一方、安倍政権は選挙での勝利を錦の御旗にして、私たち働くものを犠牲にした政策、すなわち、生涯派遣で低賃金を助長する労働者派遣法の改悪、長時間労働をもたらす残業時間ゼロ制度、そして首切り自由化につながる解雇の金銭解決制度などを再び提起してくることは間違いありません。衆参で与党が多数を占めるという政治状況の下では、働く者の声を結集して世論を喚起し、このような不条理に対峙していかなければなりません。

 未(ひつじ)年、私たちを勇気づける故事に「群羊を駆りて猛虎を攻む」という言葉があります。これは、たとえ力が弱くても結集すれば強い力を発揮できる、という意味です。今こそ、働く者の声を結集して世論を喚起し、大きな社会的うねりを作っていく労働運動が求められています。皆さんの職場や地域においても、そんな声をあげて頂き、力を合わせて、働くものを犠牲にする社会の不条理を粉砕していこうではありませんか。

 2014年12月、連合大阪は結成25周年を迎えました。「働くことを軸とする安心社会」の実現のために、そして連合大阪に集う多くの仲間とそのご家族の幸せのために、皆さんとともに志も新たに労働運動を進めていくことをお誓いし、新年のあいさつといたします。共に頑張りましょう!