2012年5月2日更新
第83回大阪地方メーデー実行委員会は5月1日、7万人の組合員とその家族の参加のもと、労働者の祭典「第83回大阪地方メーデー」を大阪城公園・太陽の広場で開いた。
さらに大阪府域11ヵ所でも4月25日から5月1日の期間に地域・地区メーデーが開かれており、総数5万人が結集した。
川口清一実行委員長は主催者代表あいさつで、「東日本大震災から1年2ヶ月。私たちは全国の仲間とともにさまざまな支援活動を行い、人と人との『つながり』そして『助け合い』『支えあい』から生まれる『絆』が、人や社会を強くするということを改めて知った。ガレキの広域処理も克服すべき課題は克服し、1日も早い復興・再生を成し遂げられるよう、支援をしていこう」とした。さらに「TPPや社会保障と税の一体改革、エネルギー問題など、安心・安全の雇用・労働政策を求めている私たちにとっても避けて通れない課題。政府・民主党が一致結束し、国益にかなう政策を実行し、国民の付託に応える政治の責任を果たすべき」と訴えた。
また、大阪経済の厳しい状況を指摘するとともに、大阪市で行われている労働組合への不当な介入に対して、「不当労働行為などの深刻な問題を断じて許してはならない。健全な社会の発展のためには、健全な労使関係が必要であり、そして健全な労使関係にはお互いの立場を尊重するということが何よりも肝要である」と力強く訴えた。
また、今年のメーデーには東北の働く仲間を代表し連合福島から影山道幸会長らが参加した。影山会長は、「東日本大震災の甚大な被害から1年が経過した。この間の皆様からの心温まる支援に感謝申し上げたい。(この1年は)変わり果てた街にもう一度希望を描くことはたやすいことではない、ということを改めて実感した1年だった。復興は決して平坦ではなく、これからも幾多の困難を抱えながらさまざまな取り組みを行っていく。福島や東北に対する長きにわたるご支援を改めてお願いしたい。がんばれば3月11日以前の日常が取り戻せると信じて、1日も早い復興を成し遂げていきたい」と東北地方からの思いのこもった連帯のあいさつを行った。
式典の終盤にはメーデースローガンを清水聖子連合大阪女性委員会副委員長(サービス・流通連合)、メーデー宣言を松下正広青年委員会委員長(都市交)がそれぞれ提案し、メーデー会場の参加者全員で採択した。
そして式典最後は川口実行委員長による団結ガンバロウで今年のメーデーを締めくくった。