2012年1月12日更新
連合大阪と大阪労働者福祉協議会は1月6日、500人の出席者とともに、新年の運動のスタートをきる「2012 新春の集い」を大阪市内で開いた。
主催者あいさつでは、川口連合大阪会長が「昨年は国内外ともに激動の一年だった。特に今年は東日本大震災の復興を確かなものにしていくことが問われる。また、新しい年の発展を期すためには、政治の力量が問われている。決してポピュリズムや目先の利益のみにとらわれる政治であってはならない。将来を見据え、日本の国益のために何を選択するかという確固たる政治の信念が求められる」とした上で、「社会や経済を動かすのは『人』であり、その人が大切にされ尊重される社会をどう作り、人をどう育てていくのかが問われている。あらゆる場を通じて、運動の本質を求めていかなければならない。かつてナポレオンは『リーダーとは何か?』と問われ、『リーダーとは希望を配る人』と答えたという。閉塞感が満ち、働いても働いても夢や希望が持てない社会に、労働運動を通じて夢を配れる運動を展開していきたい。そして社会的なチェッカーとしての役割を果たしていきたい」と、新しい年の運動に向け力強く決意を述べた。
続いて、来賓として大阪府より木村副知事、大阪府内の市町村を代表し、大阪府市長会会長の向井泉南市長、大阪労働局の西岸局長、民主党大阪府連を代表し、幹事長の尾立参議院議員からそれぞれ祝辞が述べられ、連合大阪への連帯とその運動への期待が表明された。
「新春の集い」を締めくくるあいさつでは、多賀連合大阪事務局長から「私たちを取り巻く環境は価値観が多様化し、二律背反するがごとき課題もある。こうした課題を克服し、新たなコンセプトを作っていくことが私たちに求められている。『働くことを軸とする安心社会』を大阪において作っていくために、多くのハードルを乗り越えてその実現にむけてがんばっていきたい」と、多くの働く仲間の連合大阪運動への結集を期し、力を込めて思いを述べた。