2011年9月22日更新
9月16日、連合大阪は、現在の大阪府議会で、数(議席)を背景とした強権的な政治手法が行われていることに対して警鐘を鳴らす、政策フォーラム「地方行政・議会のあり方を考える」を国民会館で開いた。
連合大阪の川口会長は、大阪維新の会の政治手法に対して、二元代表制を基本とする地方政治にとって危機であり、既成の価値を否定し、文化や制度を破壊しようとする橋下政治に苦言を呈するとともに、論語『巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん)』を引用し、「口先が巧みで人を喜ばせ、媚びへつらう。最高の徳である仁の心、すなわち自己抑制と他者への思いやりに欠ける橋下政治だ」と主張した。
講演では、講師である中村大阪府議会議員から、橋下府政の破壊と混乱の4年を振り返って、議会対策を中心に問題提起があった。続いて、新川同志社大学大学院教授からは、地方議会改革の動向や二元代表制の問題について、制度面・運用面の双方からわかりやすく解説があった。
講演後には、参加者から「府民への正しい情報提供のあり方に対するメディア対策」などについて質問があり、講師からは「学校での政治教育の必要性や市民側から政治を高めていくことが重要」との回答があった。