2009年11月27日更新
11月21日、連合大阪結成20周年記念地域イベント『歴史と伝統の町“堺”探検隊』を開き、81人が参加した。この企画は、大阪南地域協議会が中心となって、世界に誇れる歴史と文化の町“堺”を知ってもらおうと、文化遺産の仁徳陵古墳や鉄砲鍛冶屋敷などを散策した施設巡りと伝統産業の包丁づくりやお香クラフト、金平糖づくりを行った。
地元のボランティアガイドや伝統工芸士の方より、古くから伝わるものづくり手法や由来などについて丁寧な説明を受けた。ものづくり体験を行った金平糖では、金平糖の製造方法や歴史など詳しい解説がビデオで紹介され、物理的な法則で、最終的に角の数はおよそ24個になる不思議なお菓子であることを学んだ。ビデオに出演していた「コンペイトウ博士」が突然現れ、面白おかしい説明に、大人も子どももくぎ付けになっていた。その後、ペアになって金平糖の色付けと味付けを体験し、自分たちで味付けした作りたての「マイ金平糖」をお土産にもらった。
お香づくりでは、3種類のお香粘土の中から好きなのを選び、インテリアとして鑑賞できるバラの花を作った。参加した子どもや保護者もそれぞれの先生の器用な手さばきにくぎ付けとなって、伝統工芸の「匠の技」を視覚から楽しんだ。
また、堺の名所・旧跡を巡る「散策コース」では19人が参加し、地元ガイドのお話に耳を傾けながらの散策となった。堺は過去に3度の大火に遭い、その度に街が焼失したが、生き残った人々が再建し発展を遂げた。このことに由来し、街の中心通りをフェニックス(不死鳥)通りと呼ぶようになったことや京都・奈良に次いで日本で3番目にお寺が多い地域であるなど、興味深い話に歩き疲れたことを忘れさせるほどであった。
マイ包丁づくりでは、包丁に自分の名前の刻み方や研ぎ方を伝統工芸士から教わった。
20周年記念地域イベントは、8月の北河内地域からスタートし、今回の大阪南地域でラストを飾り、家族や地域の絆を深め、思い出に残る最高のイベントとなった。