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2009年8月25日更新

核兵器の根絶を目指して、
平和行動に連合大阪より30人が参加

平和行動in広島

 「連合 平和行動in広島」(8月4日〜6日)に連合大阪から20人が参加した。

 4日に行われた連合・原水禁・核禁会議3団体が主催する「核兵器廃絶2009平和ヒロシマ大会」の中で古賀事務局長は、「世界には、今だ核兵器が2万1千発も存在していると言われており、人類は、核兵器の脅威にさらされ続けている。本年4月、プラハでのオバマ米国大統領の演説や7月イタリアG8サミットで2010年NPT再検討会議に向けた取り組みが確認されたことに対し、歓迎の意を表し、日本政府に対しては核兵器廃絶が進むか否かの重要な分岐点となることから、被爆国として積極的な役割を果たすべきである。」と提言した。また、3団体として、オバマ米国大統領に対し強いリーダーシップの発揮とともに、広島・長崎への訪問を要請したことが報告された。

 5日午前、参加者は「平和シンポジウムin広島」、「ぴーすセミナー 語り部・被爆体験の証言」、「原爆・放射線障害の影響」の3つのセミナーに分かれて参加した。午後からは、連合広島青年・女性委員会メンバーからなるピースガイドの案内により、平和公園内の慰霊碑等のモニュメントを巡る「ぴーすウォーク」に参加した。

 6日は、広島市平和祈念式典に参列し、8時15分に黙祷を捧げた。

 参加者から、小学校や中学校の修学旅行以来の広島で、改めて被爆された方々からの体験談を聞き、当時の写真を見ると、子どもの時に感じた思いを再び感じることができたとの感想が寄せられた。この平和行動に参加をし、被爆者からの生き残った故の苦しみを感じ取り、原爆の恐ろしさ、戦争の愚かさや悲惨さを、職場や組合の中に伝えていくこと、そして核兵器廃絶・世界の恒久平和に向けた運動の推進を誓った。(高瀬 正美)

主催3団体を代表して挨拶する連合古賀事務局長

主催3団体を代表して挨拶する
連合古賀事務局長

ぴーすガイドの話に耳を傾ける

ぴーすガイドの話に耳を傾ける

広島平和式典の模様

広島平和式典の模様

平和行動in長崎

 長崎原爆投下の日(8月9日)の平和祈念式典にあわせて実施された「連合 平和行動in長崎」(8月7日〜10日)に連合大阪から10人が参加した。

 7日に行われた連合・原水禁・核禁会議3団体が主催する「核兵器廃絶2009平和ナガサキ大会」の中で高木会長は、「今日における核兵器の状況、本年4月、プラハでのオバマ米国大統領の『核兵器のない世界に向けて具体的な措置をとる』との演説への期待と、日本政府に対し核兵器廃絶へ向けた積極的な役割を果たすべきだ。」と訴えた。次に高校生平和大使による1万人署名をはじめとする活動が報告された。彼らが合言葉としている「微力だけど、無力じゃない」を聞き、改めて戦争の愚かさや悲惨さを次代に語り継がなければならないと感じると同時に核兵器根絶を早期に実現する運動のさらなる推進を誓った。

 8日午前は、地元連合長崎の女性委員会、青年委員会を中心としたピースガイドによる戦跡や原爆慰霊碑、記念碑を廻る「ピースウォーク」に参加した。午後、原爆資料館大ホールにて「2010年核拡散防止条約(NTP)再検討会議での実効ある合意をめざして」をテーマに「平和シンポジウムin長崎」に参加した。会場には連合の仲間を中心に300人が集まった。

 9日の平和祈念式典に参加し、11時2分に黙祷を捧げた。夕刻には原爆投下地点の近くを流れる浦上川で、被爆した犠牲者を慰霊する「万灯流し」に連合大阪として、初めて参加した。この催しには連合の組合員とその家族とあわせて地元自治会や少年野球チームなど約800人が参加した。

 最終日となった10日は、7日から開催中であった世界平和市長会議( 18カ国134都市が参加)の「NGOとの交流」に参加した。この中でNPOや各国の取り組みを紹介するとともに、核兵器廃絶・世界の恒久平和を訴えた。

 参加した私たち一人ひとりは、語り部として核兵器のない平和な世界を職場や家族に伝えていくことを心に誓った。(久保 真光)

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核兵器の廃絶を訴える高木会長

核兵器の廃絶を訴える高木会長

平和集会の中で披露された構成詩「親子で綴る平和の願い」の模様

平和集会の中で披露された構成詩
「親子で綴る平和の願い」の模様

原爆投下時の地層が見られる。今でも当時の焼けた土や溶けたガラスが埋没している。

原爆投下時の地層が見られる。今でも当時の焼けた土や溶けたガラスが埋没している。

原爆投下地点での催し。この上空500mで原爆が炸裂した。

原爆投下地点での催し。
この上空500mで原爆が炸裂した。

“平和への願い”を次世代へ語り継がなければならない。

“平和への願い”を
次世代へ語り継がなければならない。