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2009年4月28日更新

労働者の使い捨ては許さない

連合大阪初の非正規労働者メーデーを行う
メーデー参加者は元気にシュプレヒコールをしながら御堂筋をデモ行進した。メーデー参加者は元気にシュプレヒコールをしながら
御堂筋をデモ行進した。

 連合大阪は4月27日の夕刻、連合大阪で初めての開催となる「非正規労働者メーデー」を行った。集会会場には非正規労働者・正規労働者や、連合大阪の組合員だけでなく友好団体などからの参加者も含め、600人が集った。集会前には、お笑い芸人のオーケイも参加し、妻のパート労働の話や子どもの保育所への送り迎えの話などを交えながら、漫才で楽しく場を盛り上げた。

 メーデー集会冒頭の主催者あいさつで川口連合大阪会長は「非正規で働く方の職場環境や生活状況は極めて厳しい。今や非正規で働く仲間の皆さんが3割を超え、4割になろうとしている。働いても働いても年収200万円以下で働く仲間が1千万人を超え、さらに増加している。働く者の尊厳を取り戻し、努力をすれば報われる社会になるよう仕組みを変えていかねばならない。非正規や正規という枠組みを超え、働く者が一緒になって立ち上がり、力を合わせて訴えていく、今がその時期であると思う。4月1日に立ち上げた連合大阪 非正規労働センターの活動も含め、多くの皆さんのさらなる声を、さらなる力を結集し、働く環境の改善につなげていこう」と力強く訴えた。

 脇本連合大阪事務局長からは、連合大阪が策定した「パート労働者組織化・均等待遇実現アクションプラン」の内容をもとに、連合大阪や構成組織での具体的な取り組みの提起を行った。

 その具体的内容としては、連合大阪として、現在748円の大阪府の最低賃金を、連合大阪が掲げるリビングウェイジ額(生活最低保障給)870円に引き上げる取り組みを行うこと。そして構成組織としては、職場でともに働く非正規労働者の皆さんとコミュニケーションを充分とり、皆さんの声を集めることや、自分達の職場で最低賃金法や労働基準法などの法令が守られているかの点検活動を行うこと、正社員と非正規社員との格差の実態を把握することなど。脇本事務局長は改めて、これらのアクションプランを実行していくことを訴えた。

 集会後にスタートしたデモ行進では、“非正規労働者との連帯を強めるぞ”“安心して働ける職場と社会をつくろう”とデモ参加者が元気いっぱいコールをしながら夜の御堂筋を約1時間の時間をかけて難波まで歩き、道行く人々にアピールをした。

非正規労働センターのオープンにあたり、あいさつをする川口連合大阪会長

会場いっぱいに集った参加者に向け、
あいさつをする川口連合大阪会長。

色とりどりの労働組合などののぼりが御堂筋に翻った。

色とりどりの労働組合などののぼりが
御堂筋に翻った。