2008年3月11日更新
連合大阪は3月7日、扇町公園で7000人の参加者とともに「『STOP! THE格差社会』2008春季生活闘争総決起集会 誰もが幸せになれる人間らしい生活の実現」を開いた。
主催者を代表し、川口会長は「景気回復が言われ、企業収益は拡大しているにもかかわらず、労働分配率は5年連続低下、賃金は実に9年連続して低下している。現状の雇用・働き方の二極化が、こうした分配のゆがみを加速させてきたと言える。また、国民生活を無視した構造改革によって、社会的セーフティネットはほころび、国民生活はまさに危機に直面している。株主重視の、働く者にのみ犠牲を強いるような分配構造を反転させ、成長の成果を社会全体に、そして社会の底上げにつながるような分配を、賃金改善を通じて求めていかなければならない。今春闘の社会的意義をしっかりと認識し、働く者の幸せの実現ため、私たちも自らの力で道を切り拓き、社会を変える闘いを進めよう」と力強くあいさつをした。
次に、職場・地域の現場から、中小労組、医療・介護現場、非正規労働者・女性・青年・高齢退職者のそれぞれの立場から実情を訴える1分アピールを行い、春闘勝利に向けての決意を訴えた。最後には集会アピールを採択し、全員の「団結がんばろう」で闘いに臨む意志を固めた。
また、同日18時から春闘総決起集会と連動し、JR環状線の全駅および主要ターミナルの22ヵ所で、連合大阪の仲間300人が街頭総行動を行った。各街頭行動スポットでは、民主党の各級議員なども参加し、格差社会の是正を訴えながら、労働条件の改善をうたった春闘のアピールチラシを配布した。
「3.8国際女性デー」が翌日であることから、連合大阪女性委員会は、3月7日17時より天満橋駅頭で街頭行動を行った。参加者は27人。
これはアメリカで労組を結成した女性労働者が1908年に、賃金の引き上げや労働条件の改善を求めて街頭デモ行進を行ったことが由来とされており、今年で100周年となる。
女性委員会のメンバーは、「改正均等法の職場定着」や「パート労働法の改正」、「ワークライフバランス社会の実現」などをリレースピーチで訴えながら、国際女性デーのシンボル「パンとバラ」にちなんでバラの花を配って元気にアピールをした。さらに春闘総決起集会の扇町公園では、「国際女性デー」を広く知ってもらうために集会参加の組合員に「パンとバラ」がデザインされたパンを配布した。