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2007年8月9日更新

ともに歩こう 平和を求めて・・・
ともに行こう 希望の未来へ・・・

「戦争を許さない努力、平和を守る努力」を家庭から、職場・地域から

デモ行進 8月3日(金)、連合大阪青年委員会は、次世代に「戦争の愚かさ、平和の尊さ」を伝えようと「ピースアピール」と題した集会とデモ行進を行なった。今回で3回目の開催となる。

 集会は「ピースメッセージ」として日本国際ボランティアセンター清水俊弘事務局長を招き、「平和にために、私たちのできること」〜対人地雷の廃絶からクラスター爆弾の廃絶へ〜のタイトルで講演会を実施した。日本国際ボランティアセンターは発展途上国の地域開発、人道支援を中心に活動を行なっているNGOである。

講演 今回は紛争が続いているアフガニスタン・パレスチナ・イラクでの現状報告を聞いた。この中で、クラスター爆弾が課題のひとつとなった。クラスター爆弾は、1個の爆弾ケースに数百の子弾が入っているので、限られた地域の爆撃でなく広域に威力を発揮し、また不発弾が多く残り、何も知らない民間人、特に子どもたちが犠牲になっているそうである。

 2007年ノルウェーがよびかけたクラスター爆弾禁止に関する国際会議が、ノルウェーの首都オスロで開催された。49ヶ国が参加したこの会議では、参加国中の46ヶ国によって、2008年中にクラスター爆弾の使用・製造・移動・備蓄の禁止条約を実現させることを目指すという内容の「オスロ宣言」が採択された。この宣言には、同型爆弾の廃棄、使用された爆弾の撤去や被害者のケアへの枠組づくりといったことも含まれている。

 なお、同会議に参加していた日本・ポーランド・ルーマニアの3ヶ国はこの宣言に加わらなかった。

 日本国際ボランティアセンターでは、受身ではなく、積極的に平和を創る市民になろうと訴え、平和のグローバルスタンダードを創ることを目指しているとの事である。

 デモ行進は音楽を流しながらのサウンドデモを御堂筋で行なった。第1回開催時よりテーマソングを「IMAGINE」(ビートルズ)に決め、開催ごとに平和をテーマとした音楽を流し、音楽に敏感な若者にメッセージを伝えようとはじめたものである。

 今回の2007ピースアピールは以下の通りである。

 被爆・戦後62年目を迎えた今日、その年月の経過とともに戦争を体験された方々は高齢を迎え、日本の戦争体験そのものが風化しつつあります。
 しかし、米軍基地のある沖縄の方々、被爆地広島・長崎で今なお後遺症に苦しむ方々、日本の領土である北方四島が未だ返還されず、故郷を奪われたまま、望郷の念を果たせぬまま、戦争の恐怖と悲しみ、こころの痛みを受け続けている方々がいます。
 また、世界各地でも銃弾が飛び交わない日は無く、罪のない多くの尊い命が戦争の犠牲となっています。戦争の終わっていない人、戦争が起こっている地域は、今現在も目の前に存在しているのです。
 私たち青年に戦争の実体験は無くとも、戦争の愚かさ、人の命の尊さは、しっかりと胸に刻みつけられています。
 「戦争の愚かさ、平和の尊さ」の真の意味を私たち自身が知り、未来ある子どもたちへ語り継いでいかなければなりません。
 私たちは、今日を機会に「戦争を許さない努力、平和を守る努力」を一人ひとりが考え行動し、家庭や職場・地域など身近な場所から、平和の波を大きなうねりとして世界へ発信します。

連合大阪青年委員会
8・3PEACE Appeal2007