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「住民投票」否決へ向けての取り組みに感謝.

2015年5月21日 (第19回執行委員会)
連合大阪 会長 山﨑 弦一

 何はともあれ、住民投票の否決へ向けての取り組みに感謝申し上げます。僅差ではありましたが、この住民投票に勝利できましたことを共に喜びあいたいと思います。駅頭での行動、全戸ビラ、桃太郎、電話作戦など、皆さんのお取り組みの一つでも欠ければ、この勝利はなかったと思います。今日までの各構成組織、そして組合員の皆さんの、献身的なお取り組みに重ねて感謝を申し上げます。

 とりわけ、須川議長をはじめとする大阪市地域協議会の皆さんの運動量は半端ではありませんでした。開票結果を、連合大阪の事務所で共に見守りましたが、一緒に歓喜の万歳ができたことを、大変うれしく思っております。
 「府民のちから2015」も市民運動の結集軸として機能したことは評価できると思いますし、そうした私たちの運動が功を奏して「反対」がしっかり浸透した結果の勝利と考えられますが、一方で69万票以上の賛成票があるという事実は重く受け止めなければならないと思います。大阪市政に対する不満や、これまでの既成野党に対する欲求不満が維新という勢力を生み、これだけの賛成票が投じられました。今後の市政改革、ひいては府政改革に、こうした声をしっかり反映していくことが極めて重要だろうと思います。

 今、大阪市では、すでに総合区の議論が始まっておりますが、このことに対する連合大阪としての立ち位置についても、早急に議論し意見提起していかなければなりません。
 また、大阪の行政の正常化へ向けては、まだ、道半ばという認識が必要だろうと思います。11月22日と想定されますが、大阪府知事、市長のダブル選挙が控えております。この2つの選挙に勝利しなければなりません。住民投票で勝ったことの反動なども考えれば、そう簡単な選挙ではありません。そういう意味では、このダブル選挙へ向けての地ならし、準備が極めて重要であり、連合大阪としてもしっかり発言していく必要があります。

 しかし、民主党は大阪市会で議席ゼロ、府議会で1議席という状況で、この状態が少なくとも4年間は続くことから、議会対策という観点からは、これまでの延長線上にはない取り組みも必要になってくると考えますので、皆さんと、引き続きしっかり議論しながら、「働くことを軸とする安心社会、大阪」を求めて運動を進めていきたいと思います。

 それにしても、テレビでの橋下氏の会見です。昨年の12月、衆議院選挙では「泣き」を見せ、今度は「笑顔」のパフォーマンスです。まさにタレントです。一部のテレビ報道をみていると「判官贔屓(はんがんびいき)」的な報道もあることが懸念されます。橋下氏は、偉大な政治家ではありませんし、彼の言葉は信用できません。また、安倍総理が閣僚に登用するのではという一部の報道もあり、しっかりその動向を見極めておく必要があります。

 統一地方選挙も含めての総括については、来月の執行委員会で行うこととなりますが、お気づきの点がありましたら、是非、ご提起いただき、今後につなげていきたいと思います。
 最後になりますが、「STOP THE 格差拡大、暮らしの底上げ実現」キャンペーン第3弾の全国統一行動を、遅ればせながらスタートしました。来週の27日には集約の全国統一集会が予定されていますので、こちらへのご支援もよろしくお願い申しあげまして、あいさつに代えます。