第13回 ジャンル賞入賞作品
第13回連合大阪写真グランプリのジャンル賞入賞作品です。各ジャンルから1点、計10点の入賞です。
「生物」ジャンル賞
『川辺のロックンローラー』
川西 泰弘(JAM・三津江金型労組)
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講 評
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今にも折れそうな細く弱々しい枯れたススキに止まって囀っている小鳥は何を話しているのでしょうか。
後方の緑の草木が適度にボヤけたので小鳥が浮いて見えます、そして開いた口の赤い色が一層印象深いポイントになり可愛らしさが強調された作品になりました。
鳥を審査する基準として可愛らしさも一つに含まれます。
[評者・笠木 照行]
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「風景」ジャンル賞
『サーファー』
勝山 保教(都市交・大阪交通労組OB)
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講 評
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ジャンル賞おめでとうございます。
「サーファー」は、大変透明感のある作品です。ライティング(自然の)がすばらしく、モノクロ(白黒)作品でも充分通用します。風と水の複雑な動きにスピード感があります。
[評者・藪井 壽男]
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「花・植物」ジャンル賞
『蓮』 鎌苅 光夫(UIゼンセン同盟・前田製菓労組)
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講 評
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ジャンル賞おめでとうございます。
鎌苅さんの作品「蓮」は表現力の旨さに実力を感じます。
蓮の花は作品にしやすく今回も沢山の方が蓮の花で応募して下さいましたが、花の美しさだけを狙ったものが多く、違った視点で蓮を捉え雄大な風景のように見せた鎌苅さんの作品は画面に奥行きがあり新鮮さを感じさせます。
次回も鎌苅さんの素晴らしい感性の見られる作品にお目にかかれるのを楽しみにしております。
[評者・坂東 澄子]
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「スポーツ」ジャンル賞
『ジャンプ』 古西 栄(JAM・コマツユニオン大阪)
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講 評
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青空に舞い上がった女性が、より高く表現されたのは、少しローアングルで写したからでしょう、そして動きのある被写体は瞬間が生命、そのシャッターチャンスで躍動感のある作品になりました。
地面はレンガ敷き、もし上手にキャッチできなかったらと思うと。。。
練習に練習を重ねてきたので、その様な心配は無用と叱られそうですね。
若さ溢れるこの写真を見ていると、まさに青春を通過する一つの駅を感じます。
[評者・笠木 照行]
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「祭り」ジャンル賞
『夏祭り』 大良 俊三(JAM・クボタ堺ユニオン)
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講 評
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ジャンル賞おめでとうございます!
「みこし」の撮影は場所取りが大変です。しかも動き続けるので、近接すると危険です。「みこし」を担ぐ女性の目線や動きにバラつきがありますが、露出とライティング(自然の)いいことと、「元気」を感じさせてくれる作品です。ローアングル(低位置からの撮影)も挑戦して下さい。
[評者・藪井 壽男]
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「人物」ジャンル賞
『姉妹』
清水 由香(電機連合・松下労組乾電池支部)
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講 評
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ジャンル賞おめでとうございます。
清水さんの作品「姉妹」の良いところは子供さんの一瞬見せる何気ない仕草や表情を見逃さずに捉えたシャッターチャンスにあり、撮る人と撮られる人との間の深い愛情と信頼関係が伝わる温かい作品に仕上がっています。もう少し画面整理をされるとよりよい作品になるでしょう。後ろの建物は入れない方が菜の花畑に広がりが出てより雰囲気が出ますね。足元の土も入れない方が良いです。
次回は上位を狙ってのご応募をお待ちしています。
[評者・坂東 澄子]
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「建築」ジャンル賞
『昼下がり』 重森 仁(電気連合・ダイヘン労組)
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講 評
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手入れされた茅葺屋根の下をよく見ると屈み込んで竈に向っている女性の姿がシルエットで見えます、又縁側では半天を着て、収穫も終わり村の鎮守のお祭りを静かに迎えるかの様に、のんびりと刻を過ごしている農家の姿は近代文明が進んでも昔と変わらない生活様式を見せた作品になりました。モダンで近代的な機材、物品が写っていない事がよりこの作品を印象づけています。
[評者・笠木 照行]
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「乗物」ジャンル賞
『踏み切りの母と子』
鹿内 竣一(UIゼンセン・鴻池運輸労組)
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講 評
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母子が座ってのんびり踏み切りを楽しんでいる様子が伺えます。音と振動が想像できる作品です。肩の力がぬけた楽しい写真です。
ジャンル賞おめでとうございます。
[評者・藪井 壽男]
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「デジカメ」ジャンル賞
『春の道』
松本 良行(JAM・新日本工機信太山向上労組)
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講 評
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春の代名詞にもなる菜の花畑に春風が吹き、花の香りが画面一杯に漂っている様です。
全面にピントが来ていること、黄色、白、紺の色彩バランスがいいこと、そして柔らかい光が隅々まで回り春の雰囲気を気持ちよく表現された作品になりました。
また、うねった菜の花畑が何処まで続くのか、この写真を見る人の心象風景にもなっています。
[評者・笠木 照行]
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「職場・組合」ジャンル賞
『働くブルドウザー』 竹下 邦茂
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講 評
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ジャンル賞おめでとうございます。
この無機質な工事現場を朝の光と煙との演出でこれほどまでに素晴らしい情景に変えて作品に仕上げられた竹下さんの感性は素晴らしいです。
ここにも働く人がいるのですね。画面に人物が入っていることで作品が大きくなり物語が出来てきます。画面の男性は今は緊張の連続で厳しい顔をしていることでしょう。でも家に帰ればきっと優しいパパの顔になって子供さんと「いい湯だな!」と湯煙の中で歌を歌っているのでしょうね。
次回も竹下さんの感性ある作品をお待ちしております。
[評者・坂東 澄子]
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