第12回 ジャンル賞入賞作品
第12回連合大阪写真グランプリのジャンル賞入賞作品です。各ジャンルから1点、計10点の入賞です。
「生物」ジャンル賞
『こんにちは』
堂見 久子(私鉄総連 阪神電鉄労働組合家族)
|
講 評
|
受賞おめでとうございます。
白熊クンと少女の手がうまくつながりました。動きと交流が画面いっぱいに表現されました。
[評者・藪井 壽男]
|
「風景」ジャンル賞
『ふる里』
藤原 隆彦(電機連合 和泉電気労働組合OB)
|
講 評
|
ジャンル賞、おめでとうございます。
茅葺きにクール宅急便、この作品には物語がありますね。茅葺きの家には誰が住んでいて誰からの宅急便かな? 都会で働いている息子さんからかな?お嫁に行った娘さんからかな? 何が届いたのかな?クール宅急便の車があることで都会とのつながり が出来見る人に夢を与えてくれます。ぽっかりと浮かぶ雲が作品を より深く見応えのあるものにしています。
[評者・坂東 澄子]
|
「花・植物」ジャンル賞
『咲き誇り』
藤本 義昭(自治労 大阪市職員労働組合OB)
|
講 評
|
早朝に写したのでしょうか、斜めからの光が 蓮の花をより美しく見せるいい効果になりました。葉のエッジを光らせ立体感が生じました、緑の単色 の葉も濃淡のある色になり、また葉脈も 蓮の花をより綺麗に見せる演出をしてくれました。二つの花の根は泥地の中に根づいても互いに競い、ひき立て合いながら美しく咲き、 初夏の風に香りを漂わせている様な作品になりました。
[評者・笠木 照行]
|
「スポーツ」ジャンル賞
『サイクリングマニア』
鹿内 竣一(UIゼンセン同盟 鴻池運輸労働組合)
|
講 評
|
受賞おめでとうございます。
何ともめずらしいサイクリング車でしょうか。愛車をかばうかのような選手?の表情がよく表現されています。これも、バックのボケ具合がよいためにサイクリング車と選手?が強調されました。
[評者・藪井 壽男]
|
「祭り」ジャンル賞
『鯉の季節』
西坂 秀雄(JAM 村上製作所労働組合OB)
|
講 評
|
ジャンル賞、おめでとうございます。
画像の真ん中に並んだ二つの楽器からは 響き渡る音楽が溢れてきそうです。
音楽に合せて踊っているような鯉のぼりと 迫力ある造形美の楽器で構成された画面は 見る人を祭りの会場へと誘います。狙いが良いですね。正面から見ると平凡な 楽器を後ろから狙うことで迫力のある作品に 仕上げた西坂さんのカメラアイは素晴らしいです。
[評者・坂東 澄子]
|
「人物」ジャンル賞
『祭りの日』
中村 幸雄(情報労連 NTT労働組合)
|
講 評
|
伝統的な祭りなのでしょう、御輿か山車が来るのを 楽しそうに待っている家族の表情をしっかり捉えています。
木目から歴史を感じさせてくれる古い家に、祭りを演出して くれる緑の簾と赤い毛氈がいい色彩効果を出しています。
また縦と横の線で構成された画面は安定感があります。
笛や太鼓の音が聞こえてきそうな作品になりました。
[評者・笠木 照行]
|
「建築」ジャンル賞
『自動販売機』
鎌苅 光夫(UIゼンセン同盟 前田製菓労働組合)
|
講 評
|
受賞おめでとうございます。
何時ものことながら、見事なもんです。ただちょっとプリントが軟調だったのでメリハリに欠けます。
[評者・藪井 壽男]
|
「乗物」ジャンル賞
『ロバ』
菅谷 守宏(基幹労連 日立造船労働組合)
|
講 評
|
ジャンル賞、おめでとうございます。
ロバと機関車、物語や歌にはよく登場して来て私たちの心の中では 忘れられない乗り物です。見る人のロマンをかき立てる機関車とロバを時代を 越えて一つの画面に上手く納められました。後ろから撮すことで一世を風靡した二つの乗り物の未来を物語り郷愁を そそる印象深い作品に仕上がっています。
[評者・坂東 澄子]
|
「デジカメ」ジャンル賞
『こおちゃん、いっしゃーい』
牧野 富士子(自動車総連 トヨタ南海労働組合)
|
講 評
|
受賞おめでとうございます。
何げない写真ですが、二つのいい材料があります。
★一つは、テレビの前の会話が、言葉ではなく二人の 「人さし指」で表現されてることです。
★二つ目は、部屋のライティングとTVの光の相乗効果が 重なってしっかりした作品になりました。結局は「人さし指」の勝利でした。
[評者・藪井 壽男]
|
「職場・組合」ジャンル賞
『鋳造工房』
三好 紀夫(UIゼンセン同盟 昭栄写真労働組合OB)
|
講 評
|
近年、日常の仕事はハイテクや近代化してもこの写真に写っている仕事は 昔も今も変わらない様です。
溶けて白くなった鉄の温度は何度位なのでしょうか、鋳型に流し込む人の顔は真剣です、 またその仕事を取り囲み、見入る仲間も多くいて、この仕事で仕上がる製品の品質に 期待を込めているかの様に見えます。職場の厳しい雰囲気と緊張感が伝わってくる様な作品になりました。
[評者・笠木 照行]
|