第9回 ジャンル賞入賞作品
第9回連合大阪写真グランプリのジャンル賞入賞作品です。各ジャンルから1点、計10点の入賞です。
「生物」ジャンル賞
『つくし山登頂』
木下 実(自動車総連 ダイハツ労組)
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講 評
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この写真には物語性があります。春の柔らかい陽が地面を暖めると、地面は眠っていたツクシの種に声を掛けた。「もう春ですよ、そろそろ青い空の見える地上に顔を出しなさい」と、ツクシは土を持ち上げ背伸びをするとテントウ虫が早速挨拶に来たと言う童話になります。小さな生き物と植物が会話しているような自然の姿を可愛らしく写した作品になりました。色の色調も淡く綺麗いです。
[評者・笠木 照行]
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「風景」ジャンル賞
『とにかく前へ』
美崎 しのぶ(CSG連合 コーベヤ労組)
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講 評
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ジャンル賞おめでとうございます。
夕焼けの写真がお気に入りのようですね。これからのテーマとして自転車、自動車、人物などのシルエットもどんどん利用した夕焼けの作品を作ってください。一層腕が上がると思います。
[評者・藪井 壽男]
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「花・植物」ジャンル賞
『小さな草原』
牧野 昭子(自動車総連 大阪トヨペット労組・家族)
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講 評
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ジャンル賞、おめでとうございます。
平凡になりがちな白、一色のお花畑を、多重に写すことで幻想的な作品に仕上げた牧野さんの感性に賞が入りました。光の扱いも上手く、木の幹の配置も良いですね。構図がしっかりしていて作者の力量がうかがえます。さらに上位を狙っての作品を楽しみしております。
[評者・坂東 澄子]
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「スポーツ」ジャンル賞
『闘 魂』
重原 信彦(電機連合 竜野松下電工労組)
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講 評
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ボールを持つ選手に激しく当たり、足にかじりついた瞬間を確実に写し止めました。力の入った指先、歪んだ顔、引きずられた足元の土煙から攻防の様子が良く分かります。タックルした選手以外の顔をカットしたのでこの写真を見る人の目線は主役になった中央の選手に向けられます。主役を強調するフレーミングがより厚みを増した作品になりました。
[評者・笠木 照行]
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「祭り」ジャンル賞
『ギャルみこし』
重森 仁(電機連合 ダイヘン労組)
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講 評
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ジャンル賞おめでとうございます。
スローシンクロモードでしょうか? 表情に日常生活から解放された自由さが感じられます。このようなシーンに出くわすようなチャンスがあれば、シャッターを一気に起こすことです。可能ならばカメラアングルを変えながら。次回楽しみにしています。
[評者・藪井 壽男]
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「人物」ジャンル賞
『なかよし』 橋本 明(電機連合 シャープ労組)
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講 評
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ジャンル賞おめでとうございます。
柔らかな光の中での、あどけない二人の自然な表情としぐさを適格なカメラアングルで捉えた橋本さんの作品「なかよし」は見る人の心を「ほっこり」させてくれます。マシュマロのような「ほっぺ」と透けるような可愛い「手」。写真を見ている私たちも気づいたら首をかしげてにっこりさせられていました。カメラマンの優しい眼差しが感じられる作品です。
[評者・坂東 澄子]
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「建築」ジャンル賞
『合掌造りのぬくもり』
土佐 泰彦(電機連合 松下電器産業労組OB)
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講 評
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白川郷は写真愛好者であれば一度は訪れるところです、そして、限られた場所で写すので類似傾向の作品になります。作品は合掌造りを明るさの残る時間帯で写したので、雪の反射光で建物の暗い部分がフイルムの特性に偏ることなく、実際に見えた色調で再現されていることが良かった。この時間帯になると窓にタングステンの明かりが灯ります、この色は木を燃やした時の色と同じです、奥深い山村の生活感をよりイメージさせてくれるいい効果になっています。
[評者・笠木 照行]
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「乗物」ジャンル賞
『大空へ』
鎌苅 光夫(CSG連合 前田製菓労組)
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講 評
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ジャンル賞おめでとうございます。
いつもの作品に比べると、肩の力があまり入っていないような気がします。
もっともっと何気ないスナップ写真のジャンルも開拓してください。期待しています。
[評者・藪井 壽男]
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「デジカメ」ジャンル賞
『Happy Birthday』
藤田 育也(国税労組 大阪国税労組)
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講 評
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ジャンル賞おめでとうございます。
お誕生日のシーンでしょうか? 実に素晴らしい作品です。この作品のよさは、シャッターチャンスともう一つはライティングの美しさです。よくこのようなシーンでフラッシュを使う人がいますが、雰囲気を壊します。これからもデジカメのよさを賢く利用してください。
[評者・藪井 壽男]
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「職場・組合」ジャンル賞
『間伐に参加して』
谷口 次作(情報労連 NTT労組退職者の会)
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講 評
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ジャンル賞おめでとうございます。
畑違いの仕事を組合の活動として参加し、なれない鋸を使って間伐材を伐っつたり、運んだり、一枚の写真では表現の難しい組合活動を、三枚組み写真にすることで表現しようとした、谷口さんの組合活動への熱意が感じられる作品です。皆さんが真剣に取り組んでおられる様子が生き生きと伝わって来ます。
[評者・坂東 澄子]
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