2016年度 大阪市立大学・連合大阪寄付講座
終了講義
「働くということ」と労働組合
日時 |
講師 |
2017年1月30日 |
山﨑弦一氏(連合大阪会長) |
講義のねらい
自らの経験をもとに「働くということ」、「労働組合運動」について述べ、これから働こうとする若者にエールを送る。また本講座全体を総括する。
講義内容要約
山﨑弦一氏
- 自らのキャリアを紹介し、労働組合に関する基本的事項の確認を行った。
- 組合役員になったきっかけ、役員としての経験、運動に基づき以下を強調した。
- (1)活動家としての節目があること-その時にアドバイスをくれるヒューマンネットワークが大切であること。
- (2)松下電器における労使関係の基本に「信頼と対等」「対立と調和」があったこと。
- (3)労働組合活動では組合民主主義に基づき物事が決められていること。
- (4)企業動向や労働運動は国際情勢から大きな影響を受けること。
- (5)これまでの産業の盛衰を学ぶ一方、今後の変化について考察することが重要であること(特に、技術、マーケット、政治という切り口が大切)。
- 今後の労働運動のあり方、基本的な視点として以下を強調した。
- (1)労働組合運動は、かつての闘争至上型から参画の時代を迎えていること。
- (2)企業内組合を基本としつつ産別運動、連合運動が重要であること。
- (3)仕事と家庭のバランスという視点も今日的に重要な課題であること。
- 最後に若者ヘのエールとして
- (1)自らの頭で考えることが重要であること。
- (2)ヒューマンネットワークが大切で積極的に“外へ出る”こと。
- (3)夢と可能性は外から与えられるものではなく、自ら引き出すものであること。
講座を終えて
講義後に学生から(1)連合大阪会長を受諾する際の気持ちについて、(2)過労死問題の本質と撲滅のための方策について質問があった。
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