2016年度 大阪市立大学・連合大阪寄付講座
日時 | 講師 |
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2016年10月3日 | 南雲弘之氏(教育文化協会理事長 ) |
連合が寄付講座を行う意図、本講座を通じて学生に学んでほしいポイントを説明するとともに、働くということ、労働者の権利、労働組合の基本について述べる。
南雲弘之氏
1.人はなぜ働くのか。とても難しいが考える価値がある。働くことは、知識や技術を習得し、人間としての価値を高め、企業を通じて社会にも貢献する極めて崇高な行為である。
2.労働を取り巻く現状と課題。増える非正規労働者。日本型雇用システムの変化。低所得者の増加と苦しい生活実態。就業規則、労働契約よりも優先される労働協約。労働協約を使用者と締結できるのは労働組合だけだ。日本では、労働組合の組織率が低く労働協約の適用率が海外よりも低い。
3.労働組合の目的と役割。働く仲間が助け合いの気持ちでつくった労働組合。建設的・相互信頼の労使関係は、一つひとつの話し合いの積み重ねでしか築くことができない。職場で起きている問題を使用者と話し合い、改善していくことが労働運動の醍醐味。
4.知っていますか?プロ野球選手にも労働組合があることを。
5.挑戦するあなたへ。働くことで生活を維持、自己実現を充実、自己確立を図る。職場にこそ幸せがある。仕事を好きなることから始めよう。
6.連合がめざす「働くことを軸とする安心社会」。連合は、全力で働く仲間を応援します。
多くの受講生は、労働組合日本プロ野球選手会の紹介に関心を持ち、労働組合とはどういうものか基本的な理解を示した。