「平和・人権を守り、あらゆる差別をなくそう!
働く者のための働き方改革をすすめ、すべての仲間と結集しよう!」
第89回大阪地方メーデー実行委員会は、5月1日に「第89回大阪地方メーデー」を大阪城公園・太陽の広場で開いた。今年の大阪地方メーデーは「すべての仲間の“結集”」がテーマ。
会場には連合大阪に集う組合員とその家族など3万2千人が参加し、大阪府域11か所で行った地域・地区メーデーの参加者を合わせると、4万5千人が今年の大阪のメーデーに結集した。
主催者代表あいさつでは、山﨑弦一実行委員長が「2018春季生活闘争」について触れ、賃上げ率や額、非正規労働者の賃上げなどが昨年同時期を上回り、春闘の構造転換が浸透しつつあることを述べるとともに、いまだ交渉中の労組への支援を求めた。
また、「働き方改革関連法案」について「罰則付きの時間外労働の上限規制や同一労働同一賃金の法整備は早期に実現すべき」としたうえで、「高度プロフェッショナル制度」や「中小企業の60時間を超える時間外労働の割増賃金率に対する猶予措置」に対して、働く者を顧みない判断であるとして批判した。
さらに、森友・加計問題にかかわる省庁での公文書の隠蔽や改ざんについて、安倍一強政治の大きな弊害であると痛烈に非難した。そして、人々の共生をベースにした新しい社会モデル、社会的包摂(ソーシャルインクルージョン)の政策を推進する信頼される政党の必要性を訴えた。また、大阪市を廃止、解体するための住民投票が再び強行されようとしていることについて、反対の姿勢を鮮明にした。
そして、人を大切にする政治、「働くことを軸とする安心社会」の実現に向け、運動の先頭に立って力強い取り組みを展開していく決意を述べた。
「クラシノソコアゲ応援団!RENGOキャンペーン」第3弾のメッセージペーパーを活用したアピールでは、連合大阪青年委員会と女性委員会の役員7人が壇上に並び、「クラシノソコアゲを実現するぞ!」「多様性を認め合う社会をつくるぞ!」など、7つのアピールを元気にコール。
メーデー参加者は、コールに合わせて全員でメッセージペーパーを高く掲げながら!「オー!」と掛け合いコールを行い、運動の推進を確認した。
メーデースローガンとメーデー宣言の採択では、平和・人権を守り、「ディーセント・ワーク」「ワーク・ライフ・バランス」の実現に向けて全力で取り組むことを確認。
最後に会場全体の団結ガンバロウでメーデー式典を締めくくった。