現在、連合は「クラシノソコアゲ応援団!RENGOキャンペーン」第2弾の取り組みを全国で展開し、「奨学金制度の拡充」および「過重労働の防止」をテーマに掲げている。そこで連合大阪は独自行動として、1月25日に大阪市内で、三つの講演を柱とした「『過労死をゼロに』過重労働防止学習会」を開いた。
まず村上陽子連合総合労働局長は、時間外労働の上限規制など、現在政府で検討されている「働き方改革」の議論動向や、長時間労働の是正に向けて春季生活闘争で取り組むべき課題などの説明をした。
つぎに「大阪過労死を考える家族の会」の小池江利代表が、夫が過重労働を起因としたくも膜下出血で亡くなり、裁判で争った経験を報告。「大切な命は戻ってこないが、その命が教訓となるように」と切実な思いを語った。
続いて、西野方庸(まさのぶ)連合大阪労働安全センター参与は、これまでの過重労働対策の施策の問題点などを述べた上で、「労働基準関係法令の規制強化」と「産業保健支援制度」の充実化が必要だと訴えた。
学習会の締めくくりには、連合大阪連帯活動委員会の川北和一委員長(副会長/JR連合)が登壇。政府が進める「働き方改革」が労働組合の実践により、「真の『働き方改革』」になるよう、労働組合の英知を結集した取り組みを進めていこうと力強く訴えた。