第86回大阪地方メーデー実行委員会は5月1日、4万人の組合員とその家族の参加のもと、労働者の祭典「第86回大阪地方メーデー」を大阪城公園・太陽の広場で開いた。
今年のメーデーは、「労働者保護ルール改悪阻止」と「大阪市廃止・分割反対」を訴えるため、大阪市内15拠点での早朝ターミナル行動や、1000人規模での結集デモ行進を行い、「労働者保護ルールの改悪を絶対阻止するぞ!」「格差の拡大、反対!」「大阪市の廃止・分割を許さない!」のシュプレヒコールで大阪府民・市民に力強くアピールした。
メーデー式典では、山﨑弦一実行委員長が主催者代表あいさつで、2015春季生活闘争について「2年続けて前年を上回る回答水準。しかし、中小・非正規の皆さんにその波及効果を及ぼして行くことが重要であり、これからが正念場」と交渉を継続している組合への支援を求めた。
また、労働者保護ルール改悪阻止の運動について、全国の働く仲間とともに「全国統一行動」をスタートさせること、そしてその行動への支援と結集を訴えた。
最後に、「大阪市廃止・分割構想」について、「市民生活をおびやかす『一か八か』のような愚策に賛成することはできない。対立から対話、排除から共生を重視した民主的な議論を踏まえた政策こそが大阪再生への鍵だ」と力強く訴えた。
来賓あいさつでは、行政代表として大阪府の小西禎一副知事が、連帯のあいさつとして、民主党大阪府連代表の尾立源幸参議院議員、「府民のちから2015」賛同人として竹山修身堺市長、「障害者の自立と完全参加をめざす大阪連絡会議」の西尾元秀事務局長がそれぞれあいさつを行った。
続いて、メーデースローガンを上山智美 連合大阪女性委員会副委員長(運輸労連)、メーデー宣言を友田洋介 連合大阪青年委員会委員長(電力総連)がそれぞれ提案し、メーデー会場の参加者全員で採択した。
さらに今年は、5月17日に大阪市で行われる「特別区設置住民投票」に対し、「大阪市廃止・分割を許さない特別決議」を須川伊和夫 連合大阪 大阪市地域協議会議長の提案で採択するとともに、「反対」の意思を示す「We Say NO!」のロゴマークをメーデー会場に集まった参加者全員で高く掲げ、「大阪市廃止・分割」にNO!をアピール。
最後は、参加者全員での団結ガンバロウでメーデー式典を締めくくった。