連合大阪寄付講座・大阪市立大学
2016年度秋学期
「働くということと労働組合」プログラム
回 |
日時 |
講義テーマ |
講師 |
1 |
2016年10月3日 |
- オリエンテーション・基礎編①
働くこと、そして労働組合とは 何か
- 【要旨】連合が寄付講座を行う意図、本講座を通じて学生に学んでほしいポイントを説明するとともに、働くということ、労働者の権利、労働組合の基本について述べる。
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南雲弘之氏
(教育文化協会理事長 ) |
2 |
2016年10月17日 |
- 基礎編②
「働くものは何をもとめてきたか」
日本の労働組合の歴史と連合の課題
- 【要旨】日本における労働組合運動の歴史を概観しつつ、連合の結成の意義、連合運動が目指すものを伝える。
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神津里季生氏
(連合会長) |
3 |
2016年10月24日 |
- 連合大阪課題提起①
働く者のための政策制度実現に向けて。そのための政治活動の展開
- 【要旨】大阪において「働くことを軸とする安心社会」の実現のために、連合大阪はどのような政策を目指しているか。そして、その政策を実現させるための、政治活動の今日的な意義を解説する。
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井尻雅之氏
(連合大阪副事務局長) |
4 |
2016年10月31日 |
- 連合大阪問題提起②
男女平等参画社会の実現に向けて
- 【要旨】連合・連合大阪が目指す「男女平等参画社会」の姿や、その実現に向けた具体的な運動、課題等について解説する。
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佐伯昭子氏
(連合大阪副事務局長) |
5 |
2016年11月7日 |
- ケーススタディ①
官製ワーキングプア(非正規公務員問題)と労働組合の取組み
- 【要旨】自治体の行政改革が進められる中で、公共サービスの担い手が多様化(臨時・非常勤等職員の増加等)し、官製ワーキングプアの問題等、様々な課題が現出している。公務労働者を組織する労働組合として、現場の実態と運動の方向性を述べる。
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高橋 篤氏
(自治労大阪府本部書記長) |
6 |
2016年11月14日 |
- ケーススタディ②
大阪の中小企業・モノづくりの現場の課題と労働組合の取組み
- 【要旨】大阪は、中小企業の街、そしてモノづくり産業の街でもある。多くの中小製造業の労働組合が結集する「JAM大阪」における労働条件向上や技能伝承の取り組み、さらには労働組合として経営を分析することの重要性等を述べる。
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狩谷道生氏
(JAM大阪 教育全国オルグ) |
7 |
2016年11月21日 |
- 特別講義①
映画に見る労働観の変遷
- 【要旨】働くことは生活の基底をなす。世界は、アジアは、そして日本は、働くことをどのように捉え位置付けたのか、映画表現からアプローチを試みる。
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谷合佳代子氏
(大阪産業労働資料館館長) |
8 |
2016年11月28日 |
- ケーススタディ③
非正規労働者の組合づくりと処遇改善に向けた取組み
- 【要旨】「UAゼンセン」とは、約161万人の組合員が加盟する日本最大の産業別労働組合である。労働組合の組織率が低下する中、組織拡大運動(組合づくり)の意義、また流通業界で働く人の5割を占める非正規労働者を組織化する目的、実情、課題等を説明する。
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松本昌三氏
(UAゼンセン大阪府支部 支部長) |
9 |
2016年12月5日 |
- 特別講義②
労働運動と労働者自主福祉の歴史と展望
- 【要旨】労働者自主福祉運動とは、働く者の連帯と共同で、自ら安心・共生社会をつくる営みである。労働金庫や全労済などはその目的のために労働者の手によって設立された代表的な事業団体である。労働者自主福祉運動の歴史と展望を述べる。
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高橋 均氏
(中央労福協アドバイザー) |
10 |
2016年12月12日 |
- ケーススタディ④
ブラック企業と若者の労働問題 奨学金問題を絡めて
- 【要旨】講師は奨学金問題を世に問うた第一人者であり、またブラックバイトやブラック企業問題にも積極的に取り組んでいる。若者を取り巻く切実な労働問題への対策と、奨学金を、真の「奨学」金とするための改革の方向性を解説する。
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大内裕和氏
(中京大学教授) |
11 |
2016年12月19日 |
- ケーススタディ⑤
医療・福祉の現場(看護師、介護士、保育士)の労働課題
- 【要旨】講師は、若者の雇用、結婚、出産・育児と就業継続などの問題を中心に活躍する労働経済ジャーナリスト。医療、福祉、保育の現場の実態とそこに働く人たちの直面する課題や社会的背景について伝える。
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小林美希氏
(労働経済ジャーナリスト) |
12 |
2017年1月16日 |
- ケーススタディ⑥
大阪における日雇い労働問題
- 【要旨】わが国の日雇い労働の起源は戦前期にまで遡るが、その後現在に至るまで日本経済のインフラ作りに大きな役割を果してきた。大阪の日雇い労働はその代表的ケースである。しかし、日雇い労働者の高齢化により、日雇い労働市場は縮小傾向にある。日雇い労働のこれまでとこれからについて、大阪を事例に描写する。
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大城亜水氏
(大阪市立大学経済学部特任助教) |
13 |
2017年1月23日 |
- 【論点整理】講義の振り返り
働くものを取り巻く課題と労働組合の役割の再確認
- 【要旨】各講義の内容をふまえた上で、これまでの講義の内容をまとめる。そのうえで、日本の労働問題や組合活動の特徴とは何であるか、国際比較の視点から考えてみる。
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チャールズ・ ウェザ-ズ氏
(大阪市立大学教授) |
14 |
2017年1月30日 |
- 終了講義
「働くということ」と労働組合
- 【要旨】自らの経験をもとに「働くということ」、「労働組合運動」について述べ、これから働こうとする若者にエールを送る。また本講座全体を総括する。
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山﨑弦一氏
(連合大阪会長) |