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2024年 新年あいさつ

未来づくりの運動で社会を新たなステージへ!

連合大阪 会長 田中宏和

連合大阪 会長 田中宏和

 新年、明けましておめでとうございます。連合大阪に集う37万人の組合員とご家族の皆様におかれましては、輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 国民生活に多大な影響を及ぼし続けた新型コロナウイルス感染症は、感染症法上の位置づけが変更され、新たな価値観を生み出すポストコロナに向けた動きが加速しています。また、感染症対策としてライフスタイルの多様化が進み、生成AIをはじめとするテクノロジーの急激な伸長が、働き方にも大きな影響を及ぼしています。

 一方、長期にわたるコロナ禍に歴史的な物価高が重なり、国民生活は圧迫され、貧困などの問題が深刻さを増しています。国際情勢はウクライナ危機、イスラエル・ガザ人道危機など混迷を深めており、地球規模の気候変動、日本社会では人口減少・超少子高齢化など、従来からの構造的な課題も待ったなしの状況にあります。

 私たち労働組合は、働く者・生活者の代表であると同時に、社会を構成するステークホルダーであり、私たちの運動がポストコロナの社会づくりに及ぼす影響は、これまで以上に大きくなっています。社会が大きな変化に直面する中、労働組合の根源的な使命である「『一人・ひとりの働く者とその家族』の命とくらしを守ること」を果たし、地域の発展に寄与するためにも、ジェンダー平等・主流化の観点で組織力を高め、「働くことを軸とする安心社会」の実現に向けた取り組みを強化しなければなりません。

 私たちの街、大阪は、2024年にはうめきた2期工事、2025年の大阪・関西万博などが目前に迫り、内外からの注目が高まっています。一方で、大阪は、正規雇用率で全国45位、全国最多の生活保護率、低迷する女性の就業率、高い子どもの貧困率など、深刻な社会課題を抱えています。持続可能で魅力ある地域づくりに向け、幅広い民意が反映された政策が求められており、働く者・生活者の声を届ける勢力を広げていかなければなりません。

 連合大阪では、昨年10月の定期大会において、「平和、幸せ、道ひらく〜ともに変えよう 社会を新たなステージへ〜」を、運動スローガンとして確認しました。すべての働く仲間にとって「必ずそばにいる存在」として、包摂的で持続可能な社会の実現に向け、「命とくらしを守ること」をすべての基軸に運動を展開します。そして、連合運動の社会性・地域性の向上を展望し、新たな労働運動の構築と社会経済のステージを転換する運動に挑戦してまいります。

 共に頑張りましょう!