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コラム「徒然なるままに」(2009年7月)

自然を残す…

連合大阪 事務局長 脇本ちよみ

ゆりの花のイラスト 心がざわつくとき、落ち込むとき、たいがい花を買って帰る。先日も「カサブランカ」と「トルコキキョウ」を買って帰り、活けた。こんなに暑くなると生花のもちが悪くなるのが悩みなのだが、ゆり科の花は概して花のもちがよく、今回のカサブランカもいい香りを漂わせつつ最後のひとつまで咲いてくれている。

 我が家の狭い庭にもアジサイが咲き、夏中オレンジの花をたくさんつける「のうぜんかずら」がぽつぽつと咲きはじめ、何も手入れのしていないことを棚に上げて喜んでいる。

 花は(というより自然は?)正直だ。剪定など手入れが悪いと余計なものばかり大きくなり、肝心な花が咲かないし、雨が少ないとアジサイや露草などはまるで元気がない。

 今年は梅雨なのに真夏日のような気温が続き、雨の降り方も雷を伴う集中雨になってどこか熱帯のスコールを思わせるものがある。やはり、地球温暖化の影響で日本も熱帯地方の気候に近づきつつあるのだろうか。四季のうつろいとその折々の花が日本の風情でもあるのにそれがなくなるのは残念だ。

 先日連合大阪20周年記念の環境イベントで、淀川の外来魚駆除の魚つり大会などを行った。多くの家族連れに参加いただき、合計で1100匹ほどのブルーギルやブラックバスなどの外来魚を釣った。これらの外来魚が淀川の生態系を破壊し、フナ・コイ・モロコなどのもともと淀川に住む魚が絶滅の危機にあるということで活動を続けておられる大阪市水道記念館と全水道の方たちのご協力も得て、この日の最後には参加した子どもたちと共に淀川の魚たちの稚魚を放流した。

 魚だけでなく、植物も外来種が増え続けている気がする。外来種であっても共存できればいいのだが、生態系が崩れたり脅かされたりしてしまうことはやはり不安である。カラスやイタチのみならず、タヌキやイノシシやクマやサルまでもがどんどん山を追われ時に街中に出てきている。人間の開発がもたらした結果として…。

 今年は「COP15」の会議がコペンハーゲンで開催される。京都議定書が締結されたのは1997年である。地球温暖化を止めないといけないという思いは世界のみんなの共通の願いだろう。しかしその実現の過程への思いは国により、人によりかなり違っており、実現への道程はかなり難しそうだ。

 私の落ち込みを癒してくれる「花」に代表される自然を、いかにいい形で次世代に残していくか…大人たちの大きな課題である。

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