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6年間の連合大阪運動の締めくくりに

2019年10月15日 (第24回執行委員会)
連合大阪 会長 山﨑 弦一

 台風19号でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さんに心からのお見舞いを申し上げる。防災、減災に関する啓発活動の強化が必要だと感じた。

 連合本部として、ボランティア活動の準備に入っており、大阪としても臨機応変に対応していくので、ご支援のほどお願いする。

 また、昨日、大阪社会運動物故者顕彰・追悼式に多くの皆さんにご参列いただいたことに感謝を申し上げる。滞りなく、50年の節目の追悼式を終えることができた。今後は、皆さんから頂戴した浄財をもって、新顕彰碑の建て替え工事に入っていく。引き続き、ご理解、ご支援をお願いする。

 本日は、この運動期最後の執行委員会である。前段でのあいさつは、ここまでとさせていただき、のちほど、終了後に、改めて、御礼のあいさつをさせていただく。

 

〈議事終了後〉

 副会長の時代も入れると、7年間、構成組織そして役職員の皆さんには、大変お世話になった。これまでのご指導、ご支援に感謝を申し上げる。

 会長に就任した6年前は、政治的には、維新が勢力を伸ばしつつある中で、2012年民主党政権がひっくり返った後ということで、まさに、焼け野原状態からの出発だった。

 その失地回復をめざして、さまざまなチャレンジをしてきた。1回目の住民投票は僅差で勝ったものの、民主党の混乱とも相まって、選挙では、なかなか良い結果が残せなかったことは、残念、かつ申し訳なく思っている。

 この6年間の評価は皆さんにお任せするが、私にとっては、苦しくも楽しい6年間だった。とりわけ、YTC25は、各地域・地区ののべ420人の皆さんと意見交換ができ、自分自身の勉強にもなった。

 連合結成30周年ということで、その節目に、連合ビジョン、運動強化特別委員会の報告など、さまざまな運動を展開したが、これは評価したい。しかし、踏み込み不測の感は否めない。

 企業寿命30年と言われる。経営理念は堅持しながらも、ビジネスモデルを変えていくことが求められている。もちろん企業と労働組合を同列に論じることはできないが、組織として自己革新が求められていることは共通だろうと思っている。

 連合ビジョンは2035年を展望しているが、その時、連合は、日本社会の中で、どんな姿、立ち位置でいるのだろうか? 自ら求める姿を描いて、そこからバックキャスティングしていくことが必要だ。

 たとえば、今、(組織拡大の目標として)「1000万NEXT」という話がある。約6500万人と言われる雇用労働者に対して、ナショナルセンターを名乗る連合が、本当に「1000万NEXT」でいいのか? 私は、もう少し真剣に考えるべきだと思っている。あるべき姿を描いたうえで、自己革新していくことが求められている。

 これは、連合に限らず、構成組織の皆さんにとっても同じだと私は思っている。時々は、「ああ、あんなこと言ってたなあ」と思い出していただき、今後の運動に活かしていただければ、これに勝る喜びはない。

 皆さんの益々のご健勝、ご活躍、そして、労働運動全体の発展を祈念して、御礼に代えさせていただきたい。ありがとうございました。