2012年12月21日(於:第14回執行委員会)
連合大阪 会長 川口 清一
今回の第46回衆議院選挙、大変ご苦労様でした。結果は民主党の惨敗、とりわけ大阪の地においてもご案内の結果になりました。この結果は、私たち連合の対応力をはるかに超えたものであったと認識せざるを得ません。改めて、それぞれの立場で支援活動に携わっていただきました組織の皆さん、組合員の皆さんに感謝を申し上げたいと思います。
今回の選挙は、それぞれに胸の内で評価と課題があると思いますが、連合大阪としての評価と課題は改めて整理したいと思いますが、一言で今回の選挙をいえば、政権交代に託された期待に応えきれなかったということに尽きるのではと思っています。それは、一年ごとに首相が交代せざるを得ない政権運営の未熟さ、あるいは党内の対立、そして極めつけは社会保障と税の一体改革によって多数の離党者を出したこと、その後も離党者が相次ぐなど政党としてのガバナンスの問題、全体として決められない政治への失望が強かったことが、厳しい審判に繋がったと思っています。
今後は、この結果を民主党として厳しく受け止めて、党の再生に取り組むべきではないかと思いますし、この国と国民にとってよりより政策を競い合うということによって信頼を取り戻すという政治行動に繋げてほしいということに期待したいと思います。
2点目は、2013春闘についてであります。昨日の連合中央委員会において、1%目安の配分を求める春闘方針が決定されました。各構成組織は連合方針を踏まえて傷んだ雇用と労働条件の復元に向けて取り組んでいただきたいと思います。また、連合大阪として上げ幅だけではなく個別賃金を重視した取り組みとして、地域ミニマム水準を設定し格差是正に向けて取り組んでいきたいと考えておりますし、中小組織への支援に繋がる情報センターを設置して交渉促進の一助に繋がる運動を展開して相乗効果を高めてまいりたいと思っております。この点についてもご協力をお願い申し上げます。
3点目は、政党代表と首長の兼務・兼任でありますが、ご案内のとおり滋賀県議会でもその是非を巡って厳しい議論があるのはご案内のとおりですし、その議論の過程のなかで兼務解消にも含みをもった答弁があったこともご案内のとおりです。大阪においても、大阪府・大阪市も同様の状況になっている訳で、予てから私は、選挙で付託されたのはあくまで府・市の首長としての職務を全うすることであり、職務に専念すべきであることをあらゆる機会で主張してきておりますが、これからもこの主張は変えないで対応してまいりたいと思います。一方で、二元代表制の一方の当事者である当該の議会において、この兼務問題について、市民・府民の安全と生活を守る責任者は誰なのかということをしっかり議論しなければならないのではないかということについて、民主党の大阪府連の皆さんにも議会対応の面で努力していただきたいことを申し上げてあいさつとします。