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2007年3月3日更新

青年委員会が「こどものこころを考える」「格差社会を考える」二つのテーマで研修会を開催

「子どものこころを考える」の研修会風景「子どものこころを考える」をテーマにした研修会

 青年委員会は、2月10日から11日に幹事会と研修会を開催した。昨年12月に総会を開催して以来、新しい体制での初めての集まりとなり18人が参加した。

 研修会は、2つのテーマで実施した。ひとつは青年委員会メンバーが子育て期、これから子育てを迎えようとすることから、「子どものこころを考える」と題して親が子に対する接し方や子どもの自立等について学んだ。講師には「子ども情報研究センター」より国松裕子さんを迎えた。このセンターでは子育てに悩む親に対する相談や、24時間子どもの悩みや相談を聞く「チャイルド・ライン」を開設している。その中の事例や国松さんの体験をもとに青年委員会のメンバーと意見交換した。

「格差社会を考える」でのフィールドワーク「格差社会を考える」をテーマにしたフィールドワーク

 2つめのテーマを「格差社会を考える」として、生活保護受給者が平成17年度末で6千2百世帯を突破している西成あいりん地区のフィールドワークをNPO法人釜が崎支援機構の山田實理事長の案内で行った。

 かつて、日本最大の日雇い労働者の街と呼ばれたが、その数はピーク時の5分の1になり、労働者の高齢化が要因となり生活保護受給者の街に急速に転換しつつある現状の説明があった。また、02年8月に施行された「ホームレス自立支援法」により就業訓練をはじめとする社会復帰による施策が行なわれているが、一方では、炊き出しやシェルターの設置など生活の安定が社会復帰の妨げになっている現状もあると課題を多く抱えている。

参加した青年委員会メンバーの意見と感想
『子どものこころを考える』研修会
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副委員長

入江 潤(UIゼンセン同盟)

 子どもはパートナー、(親は)普通の自分を見せていくことが大事。喜怒哀楽をもっと見せていきたい。生き方を見せていきたい。

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幹事

堤 真二(JEC連合)

 実体験を踏まえた「子どもの接し方」について今後の参考になりました。

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幹事

佐々木 舞(JPU)

 今、「いじめ」がテレビ等で問題になっていて、「最近の子どもは・・・」など、子どもが変わってきていると思われていますし、自分もそう思っていました。しかし、この研修を受けてから、大人が子どもを変えてしまっていることを知りました。自分が大人になるには、しっかりと子どもの立場になって考えていかないといけないと感じました。

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幹事

東 良二(電力総連)

 実際に普通に生活している中では考えていなかった大人と子どもの違いについて、また両親の役割等について改めて考えることができた。

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副委員長

宮下 智(電力総連)

 子どもが好きな分、非常に興味があり勉強になった。自分なりの子どもへの理解に加え、今回得た知識をもってこれからの行動に活かして生きたい。

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幹事

隅田 容子(UIゼンセン同盟)

 子ども=パートナーという考え方を知り、改めて次世代を担う子どもに対する大人の役割や責任の大きさ等を感じた。子どもに対する姿勢、大人としての「みせる」という在りかたを実践していく。

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幹事

山下 雅史(情報労連)

 現在の子どもたち、また今後生まれてくる子どもたちのために、自分は、何ができるのかを考えていきたいと思います。
 今の環境を作ったのも大人で、良くするのも悪くするのも大人です。また、子どもたちとのコミュニケーションを増やし、少しでも子どもの気持ちを理解していきたいと思います。

『格差社会を考える』研修会
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副委員長

入江 潤(UIゼンセン同盟)

 あいりん地区の問題は根が深い。まずは知ること。問題意識をもつこと。自分が出来ることを小さなことからやっていくことを学びました。

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書記次長

北岡 純一(情報労連)

 あいりん地区には「社会保障・雇用のセーフティネットワークから救済されなかった人」と「自らあいりん地区での生活をしている人」がいる。参加するまでは全員を支援するべきだと思っていたが自らこの生活を選ぶ人の対応はどうするのだろうか。格差の現実を「見て、知る」ことができた。

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幹事

堤 真二(JEC連合)

 イメージしていたものとは全く違う世界でした。正直同じ日本かと思う場所で、いつ自分にふりかかってもおかしくないと感じました。

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幹事

佐々木 舞(JPU)

 普通では見られないような場所を見学し(今までは)見て見ぬふりをしてたことについて、(今回は)しっかりと見てこれたと思います。これからは関係ないからと過ごしてしまうのではなくて現実を受け止めていきたいと思います。

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幹事

東 良二(電力総連)

 初めてあいりん地区に行き貴重な経験ができた。

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副委員長

宮下 智(電力総連):

 現状というものを身をもって知ることができ本当に有意義だった。この経験をすることにより、本当の意味で「格差社会」を知ることが出来た。多くの方にも是非見て考えていただきたいと思う。

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幹事

隅田 容子(UIゼンセン同盟)

 日本にあって異質を憶えた。そこに至った経緯は様々とはいえ、格差社会という言葉を色濃く反映している実態を目の当たりにし、労働の根幹を見直す必要性を感じた。

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幹事

山下 雅史(情報労連)

 はじめてあいりん地区に足を踏み入れました。素直に衝撃的でした。人からの話や机上では格差社会やあいりん地区について聞いたことがありましたが、実際に現地を回る事により肌で感じることができました。まだ、自分になにができるか、何をするべきかわかりませんが、格差社会について学び、問題に取り組んでいきたいと思います。