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コラム「徒然なるままに」(2008年4月)

桜・さくら・サクラ…

連合大阪 事務局長 脇本ちよみ

 急に暖かくなり、桜の花が一斉に咲き始めている。先日も駅から家への帰りに通る桜並木の桜がチラホラと咲き始めていて、思わず自転車を止め「わあ!咲きだした!」と下から見上げて喜んでいた。

 やはり、春はいい!春が来ていろんな花が一斉に咲き出すと心も妙に浮き立つ。そして桜が咲き始めると、もっとうきうきとうれしくなる。

 桜の満開時と「入学式」の時期がちょうど重なるからか、学校には必ずといっていいほど大きな桜の木が何本か植えられている。思えば真新しい1年生と満開の桜はことのほかマッチするのだ。テレビでも入学式に桜をバックに写真を撮る親子の構図を流したデジカメやビデオのCMが流れるほど定番のシーンなのだと思う。

 「桜」「門出」「喜び」と連想がつながるからこそうれしいのだろうか?それとも寒い冬を越して一気に咲く桜の勢いに気持ちを動かされてうれしいのだろうか?……とにかく桜の季節はうれしい。

 桜の周りが夜でもボーっと明るいことをさす「花明かり」や、散る桜の花びらが群れて流れる様を表した「花いかだ」などの言葉もあるように「花」は桜をあらわすことが多く、また言葉としてもなんとも情緒がある。人をあらわす言葉でも、何かしら人を引き付ける魅力がありオーラを感じる人のことを「あの人には花がある」とも言う。それだけ、桜(花)が暮らしに根を下ろしているということだろうか…。

 いろんなことがあり、気分がめいることの多かったこの冬。桜の花と共にやって来た今年の春は孫娘の入学の春であり、夫の仕事納めの春でもあり、思い出に残る桜となりそうだ。