pagetop

「働き方改革」「日本の政治」の行方

2018年4月20日 (第6回執行委員会)
連合大阪 会長 山﨑 弦一

 4月22日投開票で泉南市・豊中市の市長選挙に取り組んでいる。河内長野の市議会議員選挙、そして、急遽、選挙となった関係で、本日推薦確認をいただく豊中市議会議員補欠選挙が行われている。それぞれの地域・地区を中心に、構成組織の皆さんから大きなご支援をいただいていることに感謝を申し上げたい。それぞれに地域の事情があり楽観は許されない選挙なので、最後までのご支援をお願いしたい。

 2018春闘の最新の状況について、4月19日、連合本部がプレス発表した資料はすでにメールで送信している。現時点では、前年を上回る数字で推移している。中小組合も大手を上回るなど堅調に推移している。しかし、まだまだ全体からみれば中盤である。引き続き、それぞれのお立場での中小支援をあらためてお願いしたい。

 4月12日、連合の臨時中央執行委員会が開催され、昨日(4月19日)も定例の中央執行委員会が開催された。とりわけ、臨時中央執行委員会の中身について報告をしておきたい。一つは、「働き方改革関連法案」への対応ということで、立憲民主党、民進党、希望の党の政調会長から、法案への対案について説明があった。結果的に、立憲民主と、民進と希望のセットという2本立てになった。

 連合本部からは、「3党で対案の一本化を探ってきたが、2本立てになったことに、本部としては残念だという評価はしていない。両者とも、その中身は充実している。球は2球投げた方が良いとも思っている。2つをパッケージとしてとらえたい。

 また、連合の考えを法案の対案に落とし込めたとも思っている。言ってみれば、私たちの法案でもある。国会の混乱の中で、働き方改革が隠れてしまうということにしてはいけない。しっかり議論して与党から反応を引き出すことが重要だ。3党と連携しながら、国会と街頭活動をリンクさせていきたい」との話があった。

 今後の審議状況は不明だが、審議に入って行けば、場面場面では、街頭行動等の要請もあると思うので、皆さんのご協力をお願いしたい。

 また、その後、民進党の大塚代表、希望の党の玉木代表から、新党結成に向けての決意表明があり、連合への支援要請があった。発言内容は以下のとおり。

大塚代表

保守とリベラルは、そもそも対立概念ではない。民主主義には熟議が必要であり、権力は抑制的に行使されなければならない。安倍政権は、そうしたことを軽んじて政策をごり押ししている。事実を隠す、改ざんする、急がないものでも短時間で押し通す。今、民主主義の危機に直面して、もう一度結集を図りたい。枝野氏は呼応していないが、玉木さんとは合意した。日本は、他国のことを批判できる状況にはない。

玉木代表

安倍政権はひどい。嘘をつく政府になっている。一日も早く辞めさせるべき。野党がバラバラではダメだ、野党にも責任がある。羽生善治氏は、なぜAIが強いのかという質問に対して、AIは心が折れないからだと答えている。人間は立ちすくんでしまうが、それを勇気で乗り越えていくべきだ。今の政治を見過ごすことはできない。働く仲間のために働ける政党を作りたい。もう一度、みなさんに力を貸してほしい。もとに戻るという批判は覚悟しているが、それを乗り越えていきたい。多様な価値観を包含できる、応援してもらえる政党を作りたい。