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君は船なり、人は水なり。水は能く船を載せ、亦能く船を覆す

2017年7月24日 (第21回執行委員会)
連合大阪 会長 山﨑 弦一

 労基法改正について、連合本部から政府への要請に関わる件では、大変ご心配をおかけしている。これについては、後ほど、改めて、席上提案として、これまでの経緯をご説明し、連合大阪としての対応をお諮りしたいと思うので、ご審議のほどよろしくお願いしたい。

 今、閉会中審議が衆議院で行われている。安倍首相は大変低姿勢のようだが、言っている内容はよくわからない。今後、参議院でも審議が行われ、昨日の仙台市長選挙の結果あるいは衆議院の補欠選挙、そして内閣改造をふくめて今後どう動いていくのか、なかなか読めない。いずれにしても来年の12月までには衆議院選挙が実施される。我々としても、万全の体制を整えてのぞんでいきたいと思っているので、よろしくお願いしたい。

 最近の状況を見ながら、思い出す言葉がある。随分昔の中国の本で「貞観政要」というものがある。貞観の時代は、中国史上、もっとも国内が治まった時代で、政要とは政治の要諦という意味である。唐の第2代皇帝、太宗・李世民の言行録で、あらゆる組織人が座右に置くべき古典の必読書と言われている。

 その中に古い言葉が出てくる。「君は船なり、人は水なり。水は能く船を載せ、亦能く船を覆す」

 君主は船であり、人民が水である。水は船を浮かべ前に進めるが、一方で、船を転覆させるのもまた水である、という意味だそうだ。

 組織のリーダーは、改めて、この言葉を心にとどめておく必要があるのではないかと、最近の情勢を見ながら、少し思い出したのでご紹介する。