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第10回 グランプリ入賞作品

 第10回連合大阪写真グランプリのグランプリ入賞作品です。

グランプリ作品

『早春黎明』
中島 重行(自治労 大阪市職員労組OB)
講 評

 樹をシルエットとして生かすにはフォト的な形のいいバランスの樹を選ぶ事です。
空に伸びている枝の形がこの場の映像表現に合っていますし又木の根もしっかり大地に張っている様子に見えます。
太陽が低い位置にあるので空の黄色が平面的な一色にならなかったので視覚を越えた綺麗な効果を出しています。また左上の枝が空の色に溶け込んでしまう所をストロボ?でポイント的に明るくしたのは空間も作品と言うことから見ても大変上手に空間処理と空気感を出して綺麗な作品に仕上げています。

[評者・笠木 照行]

準グランプリ作品

『ドライブの夢』
武井 貞幸(造船重機労連 日立造船労組OB)
講 評

 準グランプリおめでとうございます。
男の子なら、小さいときには一度は思われたのでは? 「大きくなったら僕は運転手になるんだ!」と。画面の僕はもう運転手の気分、大きなハンドルをちっちゃな手で握りしめた満足げな表情。武井さんは、ご自身の幼いときとオーバーラップさせてシャッターを切られたのでは? 画面から温かいものが伝わってきます。

[評者・坂東 澄子]
『さようなら』
西坂 峯一(JAM 村上製作所労組OB)
講 評

 準グランプリおめでとうございます!
遠近感、動きの表現がすばらしい。踊り子の正面をねらわずに、後ろ姿で勝負されたのはたいしたものです。パンチカもあります。今後もこうした作品を狙って下さい。

[評者・藪井 壽男]

連合大阪会長賞

『視界不良』
三好 紀夫(旧CSG連合 昭栄写真労組OB)
講 評

 空はどんより雨模様。足元はご覧の通りの泥模様。まさに「視界不良」となった2002年のメーデーの1シーンです。労働組合も「視界不良」か? と思われた方がいるかも知れません。
でも、ちょっと考えてみて下さい。『千と千尋〜』はアカデミー。ダメトラ転じて猛虎復活。2003年はもう「視界不良」などと言わせない!今にして思うと、それを予言していたかのような気すらしてくる、いい写真だと思います。

[評者・前田 修]