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第8回 グランプリ入賞作品

 第8回連合大阪写真グランプリのグランプリ入賞作品です。

グランプリ作品

『ちょっと休けい』 寺崎一夫(全造幣・大阪支部)
講 評

 ゼッケンを見るとレディス・・・とあるので女性かと思いましたら男性でした。筋肉が隆々とした体格から判断するとトライアスロン競技なのでしょうか?それにしても緑の草木から察すると暑い時期の様です。ひしゃくで水を思い切りかけて体温を下げようとしている、その水をかぶった気持ちよさが伝わって来そうな作品です。逆光で写したのとシャッター速度が適切だったので水量感がよく出た作品になりました。

[評者・笠木照行]

準グランプリ作品

『ひ 孫』 川上 雅之(都市交・大阪交通労組)
講 評

 準グランプリ賞、おめでとうございます。組写真は難しいのですが、うまくまとめられましたね。恐る恐る曾おじいちゃんの所に来てそっと頬に手を当てて伺うひ孫さん、全神経をひ孫さんの指先に注ぐ曾おじいちゃん。狙っていたのでしょうか?シャッターチャンスですね。もう一枚の写真は、曾おじいちゃんから好物を頂いてすっかり仲良くなった二人の関係を曾おじいちゃんのホッとした表情でうまく現しています。写す人、写される人、それを見守る人達、暖かい家庭の団らんが見えるようです。変化して行く二人の関係を二枚の写真で上手く表現した川上さんに乾杯!

[評者・坂東澄子]
『朝の清掃』 牧田 ひろし(自治労・大阪市職員労組OB)
講 評

 ビルを清掃する女性は朝7時頃から始め会社が始まる少し前に終了すると聞きました。冬の朝は暗く、寒く、水は冷たく大変ですと言っていました。この写真はビル内の掃除が終り入り口を掃除している所の様です。朝の柔らかい陽が差して街が動き始め、勤めている人々が慌ただしく動き出した所を絶妙のタイミングで写しています。毎日見ている光景ですが、これだけの情景を写しとって見せた作者の力量は確かです。

[評者・笠木照行]

連合大阪会長賞

『平和ってナァーニ!』
三好 紀夫(CSG連合・昭栄写真労組OB)
講 評

 ときはメーデー、プラカードコンテストでの1シーン。女の子が指差す先は青い地球のオブジェか「世界平和」の4文字か、それともはたまたピカチュウか?それを見つめるお父さんの表情は真剣だけど、そこがまた、ちょっとほのぼのとしていますね。「平和ってナァーニ?」答えるのは簡単なようで、とても難しい質問です。でも実はこんな何気ない一瞬一瞬があたりまえのようにあることなんじゃないかな、と感じさせてくれる写真です。

[評者・前田 修]